[コラム]サーモウッドについて

木材利用がCO₂削減につながる理由とは?木質外装材の環境価値をわかりやすく解説


この記事の要点

木材利用がCO₂削減につながる最大の理由は、樹木が成長過程で吸収した二酸化炭素(CO₂)を木材内部に長期間固定する「カーボンストック効果」にあります。

さらに建築物に木材を利用することで、

  • 炭素を長期間貯蔵できる
  • 鉄やコンクリートより製造時のCO₂排出が少ない
  • 森林の循環利用を促進できる
  • 地域林業の活性化につながる

といった環境メリットがあります。

近年では外壁・軒天・格子・ルーバー・フェンス・デッキなどの木質外装材にも注目が集まっており、設計段階から環境性能を重視する建築プロジェクトが増えています。


結論

木材利用は「森林で吸収したCO₂を建築物の中に長期間固定する」ことで、地球温暖化対策に貢献します。

さらに、

  • 木材は再生可能資源
  • 製造エネルギーが少ない
  • 森林循環を促進できる

という特徴があり、建築分野における脱炭素化の有効な手段として世界的に注目されています。

特に近年は、外壁・軒天・ルーバー・フェンス・デッキなどの木質外装材においても、耐久性と環境性能を両立する材料としてサーモウッドの採用が増えています。


目次

  1. 木材利用がCO₂削減につながる理由
  2. 木材が炭素を固定する仕組み
  3. なぜ木造建築が環境に優しいのか
  4. 木質外装材が注目される理由
  5. 木材・人工木・アルミの環境性能比較
  6. 設計者が知っておくべき実務ポイント
  7. よくある失敗例
  8. 紀州材サーモウッドという選択肢
  9. まとめ
  10. FAQ

木材利用がCO₂削減につながる理由

木は成長時にCO₂を吸収する

樹木は光合成によって大気中のCO₂を吸収します。

吸収した炭素は、

に蓄積されます。

伐採後も木材内部には炭素が固定されたまま残るため、建築材料として利用することで長期間にわたり炭素を貯蔵できます。

これを

カーボンストック(炭素貯蔵)

と呼びます。


木材は「炭素の貯蔵庫」

例えば住宅や公共施設に使用された木材は、

  • 30年
  • 50年
  • 100年以上

炭素を固定し続けます。

つまり建築物そのものがCO₂の貯蔵庫になるのです。

近年は世界各国で、

  • 木造建築
  • 木質外装材
  • 木質内装材

の利用促進が進められています。


木材が炭素を固定する仕組み

CO₂固定の流れ

森林

樹木がCO₂吸収

木材へ加工

建築物へ利用

長期間炭素を固定

森林再造林

再びCO₂吸収

この循環が持続可能な森林利用の基本です。


「木材とCO₂循環サイクル」

木材利用によるCO2吸収とカーボンストックの循環図
森林が吸収したCO2が建築物内に長期間固定される仕組み

なぜ木造建築が環境に優しいのか

製造時のCO₂排出が少ない

建築材料は製造時にもCO₂を排出します。

一般的に、

  • アルミ
  • コンクリート

は高温加工が必要です。

一方、木材は比較的少ないエネルギーで製品化できます。

そのため、

LCA(ライフサイクルアセスメント)

の観点からも環境負荷が低い材料とされています。


地域材利用は輸送CO₂も削減

和歌山県産の紀州材のような地域材を利用すると、

輸入材と比較して

  • 輸送距離短縮
  • 輸送エネルギー削減

にもつながります。

地域経済と環境対策を両立できる点も重要です。


木質外装材が注目される理由

近年、

  • 外壁
  • 軒天
  • 格子
  • フェンス
  • ルーバー
  • デッキ

などの外装部にも木材利用が広がっています。

理由は、

  • 自然素材ならではの意匠性
  • 温かみ
  • 環境配慮
  • SDGs対応

を建築物に付加できるからです。


比較表|木材・人工木・アルミの環境性能比較

木材・人工木・アルミの環境性能とCO₂排出量を比較したインフォグラフィック
天然木はCO₂を固定するカーボンストック効果を持ち、環境性能に優れた建築材料として注目されています。
項目天然木人工木アルミ
再生可能資源×
CO₂固定××
製造時CO₂排出×
意匠性
表面温度上昇×
経年変化自然な風合い劣化あり変化少
環境性能

設計者が知っておくべき実務ポイント

木質外装材の通気構法と外壁断面構造を示したサーモウッド外壁断面図
木質外装材の耐久性は材料だけでなく、通気層や雨仕舞いを含む断面設計によって大きく左右されます。

耐久性は材料だけで決まらない

木質外装材の耐久性は、

  • 耐朽性
  • 寸法安定性
  • 通気構造
  • 雨仕舞い

の総合性能で決まります。

材料選定だけでは十分ではありません。


通気層を必ず確保する

外壁や軒天では、

15〜18mm以上の通気層

を設けることが推奨されます。

これにより、

  • 湿気排出
  • 結露抑制
  • 耐久性向上

が期待できます。


小口処理を軽視しない

木材の小口は吸水しやすい部分です。

実務では

  • 軒先
  • 端部
  • 切断面

の保護が重要です。


よくある失敗例

失敗① 通気層がない

結果

  • 含水率上昇
  • 腐朽
  • カビ

が発生しやすくなります。


失敗② 水が溜まる納まり

ルーバーやフェンスでは、

水平面が多い設計は注意が必要です。

排水勾配を確保しましょう。


失敗③ 材料特性を理解していない

未処理木材を外装に使用すると、

  • 反り
  • ねじれ
  • 割れ

が発生しやすくなります。

寸法安定性を考慮した材料選定が重要です。


紀州材サーモウッドという選択肢

紀州材サーモウッドを使用した木質外装建築の施工イメージ
紀州材サーモウッドは、耐久性と環境性能を両立した木質外装材として外壁・軒天・ルーバーなどに採用されています。

外装用途では、

  • 耐朽性
  • 寸法安定性
  • 意匠性

のバランスが重要です。

紀州材サーモウッドは、

和歌山県産の紀州材を高温熱処理することで、

  • 含水率変動を抑制
  • 腐朽菌の栄養分を低減
  • 寸法安定性向上

を実現しています。

そのため、

  • 木質外装材
  • 外壁
  • 軒天
  • 格子
  • フェンス
  • ルーバー
  • デッキ

などに採用されています。

環境性能だけでなく、実際の設計・施工現場で求められる耐久性との両立を目指した材料です。


まとめ

木材利用がCO₂削減につながる最大の理由は、木材が炭素を長期間固定するカーボンストック効果にあります。

さらに、

  • 再生可能資源
  • 製造時の低環境負荷
  • 森林循環促進

という特徴を持つため、建築分野の脱炭素化において重要な役割を果たしています。

外壁・軒天・ルーバー・フェンス・デッキなどの木質外装材を検討する際は、耐久性だけでなく環境性能も含めて比較することが重要です。


FAQ(よくある質問)

Q. 木材を伐採すると環境破壊になりませんか?

適切な森林管理と再造林を行えば、森林は再びCO₂を吸収します。持続可能な森林経営が重要です。


Q. 木材は腐るので環境性能が低いのでは?

設計・施工が適切であれば長期間使用できます。通気構造や雨仕舞いが重要です。


Q. 人工木の方が環境に優しいですか?

人工木にも利点はありますが、CO₂固定という点では天然木が優れています。


Q. サーモウッドは環境性能がありますか?

薬剤を使用せず熱処理で耐久性を向上させるため、天然木の環境性能を活かしながら外装利用しやすくした材料です。


お問い合わせ(CTA)

紀州材サーモウッドでは、

  • 木質外装材の選定相談
  • 外壁・軒天・ルーバー設計相談
  • 公共施設での木材利用提案
  • 環境配慮型建築の材料提案

を行っています。

木質外装材の設計をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。



「紀州材サーモウッド」お問い合わせページ