樹種:和歌山県産ヒノキ
商品:ウッドデッキ(紀州材サーモウッド)
紀州材サーモウッド用途:ウッドデッキ、オープンテラス
県立海南高等学校の創立100周年記念に合わせ、食堂に隣接する中庭のスペースに「紀州材サーモウッド」を使用したオープンテラスデッキを寄贈させていただきました。
コロナ禍において、マスク生活が長引き様々な制約の多い中でも、換気のよいオープンスペースを提供することで、生徒さん同士や先生方との交流の機会を増やし、青春の楽しい想い出を作っていただけたらとの想いから、自らも青春を過ごした母校への恩返しの気持ちも込めて提案させていただきました。
生徒さん命名:「Laugh Terrace(ラフ・テラス)」笑いの絶えない場所
県立海南高等学校 オープンテラス(デッキ)施工実績
紀州材サーモウッドを用いた公共教育施設の屋外木質空間
計画概要
本事例は、和歌山県立海南高等学校 創立100周年記念事業の一環として、食堂に隣接する中庭空間に整備されたオープンテラスデッキの施工実績である。
日常的に生徒・教職員が利用する屋外交流スペースとして、「開放性」「安全性」「長期耐久性」を満たす素材選定が求められた。
デッキ床材には、和歌山県産ヒノキを原料とした紀州材サーモウッドを採用。
外部環境下においても安定した性能を発揮し、公共教育施設にふさわしい木質空間の実現を目的として計画された。
使用材料・仕様
デッキ床:紀州材サーモウッド(ヒノキ)
フェンス:紀州材サーモウッド(スギ)
基礎・下地部材:ハードウッド(イタウバ・ウリン)
仕上げ:自然素材系木材保護塗料
施工(寄贈):山一製材株式会社
屋外デッキにおける素材選定の考え方
オープンテラスのような半屋外空間では、雨水・日射・湿度変化への対応が設計上の重要な検討要素となる。
特に教育施設では、長期使用を前提とした寸法安定性、ささくれや反りの抑制、安全性の確保が求められる。
本計画で採用された紀州材サーモウッドは、和歌山県産ヒノキに高温蒸気処理を施すことで、
含水率変動による伸縮や反りを抑制し、屋外環境下でも安定した性能を発揮する木材である。
天然木ならではの質感を保持しながら、外部デッキ材としての実用性を高めた点が、本用途に適した評価ポイントとなっている。
木質空間がもたらす教育施設としての価値
本オープンテラスは、単なる屋外デッキではなく、
生徒同士の交流、休憩、日常的な滞在行為を受け止める「場」として設計されている。
木質素材を用いることで、
・硬質になりがちな公共空間に柔らかさを与える
・視線や動線を自然に誘導する
・心理的な安心感や居心地の良さを生む
といった効果が期待でき、教育環境の質を底上げする要素として機能している。
設計者・工務店視点での採用メリット
公共案件で指定しやすい寸法安定性
サーモ処理によって木材内部構造が安定しており、
反りや収縮による不具合リスクを抑えた設計が可能となる。
利用頻度の高い教育施設でも、安心して指定できる外装・外構用木材である。
天然木による意匠性と空間価値
人工木では得られない、天然木特有の表情と経年変化は、
完成時だけでなく、時間の経過とともに空間価値を育てていく。
「機能+意匠」の両立が求められる公共建築において、有効な選択肢となる。
地域材活用による説明性の高さ
紀州材を使用することで、
地域材活用、環境配慮、SDGsといった文脈を施主に説明しやすく、
公共事業・教育施設における材料選定理由を明確にできる。
地域・社会とのつながり
本事例は、山一製材株式会社による寄贈事業として実現しており、
地域企業と教育現場をつなぐ象徴的な取り組みでもある。
完成後、生徒たちによって「Laugh Terrace(ラフ・テラス)」と名付けられ、
日常的に人が集い、自然と会話が生まれる場として定着している。
また本事例は、2024年度版 小学社会科副読本にも掲載され、
地域材活用と公共空間づくりの好例として評価を受けている。
紀州材サーモウッドが適する用途
本施工実績は、
・学校・公共施設の屋外デッキ
・中庭・オープンスペース
・半屋外の木質テラス
といった用途において、
紀州材サーモウッドが意匠性・耐久性・説明性を兼ね備えた素材であることを示す一例である。




